水曜日, 10月 22, 2008

ポッドキャスト「LOHAS TALK」



J-waveのやっている「LOHAS TALK」というポッドキャスト(というかたぶんラジオ番組)がなかなか面白い。

何が面白いかといって、それはホストの小黒一三さんという方のキャラクターと話の持って行き方で、この方は雑誌ブルータスの編集を以前にされていて、今はSOTOKOTOの編集長をなさっているとのこと。「ロハス」とは銘打っているが、この人のキャラクターのせいで、タイトルからイメージするようなお行儀の良いトークではなくて、かなりディープでどこかオフセット、オブフビートな話になる。そこのところが面白い。

お薦めです。

日曜日, 10月 19, 2008

「源氏物語」与謝野晶子版



自分が日本の古典の超大作を読破? まあまずはそれが嬉しい。

恥ずかしながらこの物語を読み通したのは今回が初めてである。与謝野晶子版を、上巻は文庫で、それ以降はiPod touchのFileMagnetに青空文庫版を転送して読んだ。FileMangetは画像ファイルも転送して読めるので、ネット上にある源氏物語の家 系図もいくつか転送し、人間関係が混乱するとそれを参照しながら読んだ。こうして使ってみるとこのiPod touchは非常に便利である。

とても面白かった。そう思えるまず第一は現代語訳になっているからで、そうでもないと全く手が出ない。教養のなさに恥じ入るところである。

女流文学、というものをこれまで意識したことがなかったが、この本には人間関係の機敏の捉え方やストーリーの展開とその中の山場の位置、中に現れる男たち の全般的ないい加減さなどに「女性の視点だな」と新鮮に感じられるところがいくつもあった。気がつけば読んで来たフィクションで女性によるものといえばパ トリシア・マキリップ、J.K.ローリング、L.M.ビジョルドくらいで、しかもみな翻訳物。これではねえ、という感じだ。



前から持っている「源氏物語みちしるべ」という本があるのだが、本文のハイライトの原文・解釈、当時の生活の状況や地図、位階など、源氏物語の周辺情報がコンサイスにまとまっていて、なかなかよい本である。

読み終わってからあらためて、五島美術館での源氏物語絵巻の展観図録など、手持ちの関係書籍などを見渡しながら、読み知ったことを自分の過去の知識の枠組みとつなぎあわせている。これがまた面白い作業で、知的作業の醍醐味を感じている。

金曜日, 10月 10, 2008

iPod touch

iPod touchを買った。



当たり前だが、一番重宝しているのはビデオポッドキャストをちょっと時間の空いた時に見られること。


で、意外にも次が何かというと、テキストが読めること。FileMagnetというアプリ(600円)を入れると、そこそこいろいろなフォーマットの書類を転送し、読むことができる。スクリーンショットは、青空文庫からとって来た源氏物語(与謝野晶子現代語訳)をUTF-8に変換して表示しているところ。一緒に光源氏の家系図も3枚とって来て、ときどき確認のために見ている。



写真は当たり前と言えば当たり前。自分が撮った写真をいつでも見せられるのが嬉しい。



楽しいし、いずれ絶対役に立つのがこれ。プラネタリウムあるいは星座早見板。夜間モードで黒字に赤線だけにもすることができる。

住んでいるところの近くには公衆無線LANはあまりないのだが、上京したりすると役に立つだろうと期待している。

水曜日, 10月 08, 2008

10行アコースティックライブ

沖縄市のMoon Daughter10行のライブがあった。といっても今回は「アコースティック」バージョンで、ボーカルのカリミさんとキーボードのヤッシーさんの二人だけ。
20人限定、なんてカリミさんがいうので、しかも10行のあの曲をピアノだけで?、というのにも興味を惹かれてさっそく予約した。



実は場所をまるっきり勘違いしていて、最初は首里の辺りだろうと勝手に考えていた。当日頃になってGoogleで場所を調べてみればそれは沖縄市。遠い。。まあしかしアコースティックの10行、というものの興味が勝って行くことにした。



結果、それはとてもよかった。

10行の曲はどれも、そんじょそこらの沖縄のバンドの曲より遥かに複雑度精密度が高いので、聴く方がそういうことに興味があると面白いが、普通に軽く聞きたい、といった聴衆にはすこしわかりにくいところがある。鼻歌にしにくい、というか、カラオケで歌いにくい、というか、そういう感じ。ジャズやらフュージョンやらドビュッシーやらストラビンスキーやらが好き、という人にはばっちりの曲たち。

それをピアノオンリーとボーカルというフォーマットで演奏すると、そのシンプルさで曲の複雑さがうまいこと乗り越えられていて、親近感が高く、カリミさんの声のよさがはっきりと出て来て、とてもいい感じだった。



ヤッシーさんは元の曲の複雑さを十分にカバーしながらピアノだけのちょうどいいフォーマットに置き換えていた。たぶんキース・ジャレット好きそうな彼の実力をあらためて感じた。



カリミさんの声の力、美しさが前面に出ていて、それを堪能できてうれしいライブだった。

このフォーマットで年末まで何度か?ライブがあるらしい。(直近は10/11の那覇祭りだそうな。)豊かな声の、ちょっと普通と違った音楽を聴きたい人には、お薦めです。