土曜日, 12月 11, 2010

大人の科学:和時計

和時計である。



大人の科学の付録であった。というかこれを見たので買ったわけだ。作ってみたらかちかちと音をたててうまく動いた。形も美しい。音の出る時計は久しぶりだ。

不定時法で、明け六つから暮れ六つを昼間、暮れ六つから明け六つを夜としてそれぞれを(大ざっぱに言って)六等分する。それぞれが一時(いっとき:約2時間)。昼と夜の長さは毎日変わっていて、しかも昼の長さと夜の長さは春分点・秋分点以外では等しくないので、早い話が昼の時刻の進み方と夜の時刻の進み方が違う。だから不定時法。

昼と夜の時刻の進みの違いは、振り子時計の振り子に相当する天符(頂部についている黒い横棒のようなもの)を、昼用と夜用で切り替えて使う。 切り替えは明け六つと暮れ六つに自動で行われる。さらに毎日変わる昼と夜の時間は、二十四節気ごとに(理屈では毎日やったっていいわけだが)天符の両端の錘の位置を調整し、天符の振動周期を変えることで調整する。

こういうものを作ると、突然自分が自然界に沿って暮らしている気がして、まあいい加減なもんだが面白い。ネットで日の出日の入りを調べ、昼と夜に計算し直して(太陽の大きさによる出現時間差だけ調整する)文字盤の目盛に換算して時刻合わせをする。 あとは振り子の錘の調整をしなくてはいけない。そういうことにハマってるんるんしている。
 こいつは、前号の付録、8ビットマイコンArduinoへ信号を送る接点が付属している、そこから先はプログラミングだが、近くにあるBluetoothオーディオへ時報を送るとかできないかと思案中。あとは文字盤に色を塗ってみようとか外筐を作ってみようとか、いろいろさまざまにアイデアがふくらんでいる。

楽しいものである。