金曜日, 2月 15, 2008

「セックス・トラフィック」



なぜこの映画を借りる気になったのかをよく覚えていない。どれかのレンタルDVDの予告だったのかもしれない。

主役はてっきり「白バラの祈り」のゾフィー・ショルを演じたユリア・イェンチだとばっかり思っていたら、全然違うアナマリア・マリンカという人だった。
2004年のテレビ用の作品で、前後編それぞれ90分、合計180分が収録されている。

モルドバの砂糖工場で働く姉妹が、妹の恋人?に誘われてロンドンで仕事をすることになる…はずだった。しかし実際は彼女たちはパスポートを取り上げられ、セルビアで売春婦として人身売買される。そこから小さな船で海を渡り、イタリアへと売られていく。

ボスニアを拠点とする、アメリカの傭兵部隊による治安監視団が、実際は組織的に近隣から女性を捕らえて人身売買のチャネルに載せる、セックス・トラフィックがあった。

特にこの国などの表には現れない世界には、かくも過酷な現実が隠れているのだ、ということを印象づける作品。一度はご覧になってください。