日曜日, 8月 17, 2008
「ダークナイト」
「ダークナイト」 クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン他
バットマンの映画にはあまり興味がない。ジョージクルーニーがでていたな、それからなんとかいう元コメディアンの人?、シュワルッネーガーが悪役、ジャック・ニコルソンの奇演が面白かった、などなど。アメリカンヒーローもので、テイストとしてはコメディチックなホラーなような、というイメージであった。まあテレビでやっていれば見るかな、といった感じ。
町山智博という人がポッドキャストをやっている。最近の彼の番組で彼がハリウッドの今について語っていた。いわくハリウッドはもうコミック原作ものか、漫画しか撮れない。アカデミー賞にしてもそういうものばかり。製作資金は投資銀行が握っており、彼らは外国人の投資家に知名度のあるコミックであることをキーに出資を依頼する。などなど。
そういう話を耳にしていたのと、今回の主人公をクリスチャン・ベールがやる、ということ(わたしは「アメリカン・サイコ」を見て以来、この怪しい雰囲気の俳優が好きなのだ)、この映画を撮り終わってから死んだヒース・レジャーという俳優が迫真の演技をしていてアカデミー賞候補になっているらしいことなどに興味を惹かれて観に行った。
ストーリーは、アウトローの正義の代理人、あるいは「必殺仕置人」としてのバットマンを描いている。その中でのヒース・レジャーは、やはり光っている。彼は死なずにいれば、本当に次のジャック・ニコルソンになっていたのかもしれないと思う。
町山智博が言っていたが、コミックものしか作れないことを逆手に取って、そこでシリアスな表現を試みた映画ということかもしれない。ヒース・レジャーを見るためだけにも行く価値のある映画だと思う。
おまけにマイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンである。どおいうこっちゃねん?、という贅沢な布陣。ヒロインが一番、影が薄いかもしれない。