木曜日, 4月 29, 2010

「欧亜純白」大沢在昌

「欧亜純白」大沢在昌
北海道ラジオ番組に「日高晤郎ショー」というのがあるらしい。毎週土曜日朝8時から17時という長丁場の番組らしい。これ全体を聞けるわけではないのだが、その中の「語源・雑学」「私の本棚」という二つのコーナーがpodcastで配信されている。これが好きでいつも聞いている。そこで「非常に面白い。星4.7」として紹介されていたのがこの本だった。買って読んでみた。


上下巻1112ページを一気読みした。最近では珍しいことだった。世界規模の麻薬取引のネットワークに関するハードボイルド小説だが、舞台建てのスケール感・リアル感が面白く読み進められた理由だと思う。


Misha GlennyのTEDTalk「Misha Glenny investigates global crime networks」を日本語訳したのだが、その時にこの世界の全体的な枠組みについて知ることができた。それがストーリーになって再び立ち現れた、という感じがした。
ラストがやや薄味?なのかもしれないが、十分に楽しめた。これが単に楽しみで終われることを望みたい。