火曜日, 3月 25, 2008

「西行の仮名」出光美術館(東京)



出光美術館(東京)で開催されている。
伝西行の書のうち、特に私家集に本人の真筆の可能性があり、それらを真筆とともに展示している。

書は全く詳しくなく、いつか畠山記念館でみた高野裂の、紀貫之のはらはらと女性的なうっとりするような文字と、ユニセックスな感じの本阿弥光悦の文字くらいしかわからない。
西行の字はそれらとはまた違って、すっくりとしていて美しい。「伝西行」と言われる文字は、全体的にはそんな感じがして、しかしいくつかの異なった筆跡が混じっている。その全体的なイメージを紹介する展観だが、どれとどれが似た感じなのか、ゆっくり見比べたかった。(残念ながらこちらの時間が短く…)

宗達らによる西行物語もある。最近の出光らしく、面白いプレゼンだと思う。

見ていてなぜか日本家屋の縁側を思い出した。

広告やパンフレットの文字は中務集のもの。「…さやかにもみるへき月を(われ) はたたなみたにくもる(ことそ) おほかる…」