木曜日, 5月 08, 2008
「東京ど真ん中物語」麹町地区コミュニティ活性化委員会
麹町地区コミュニティ活性化委員会による、一段知られていない麹町地区の紹介をした本である。
構成は、まず枕として「江戸の都市計画」が説明される。その後に「麹町・番町界隈」として、番町から麹町周辺に済んだ芸能・文学・絵画等の世界の住人の物語、「永田町・霞ヶ関界隈」として山王神社のこと、この地の政変のこと、官僚の秘蔵スポットのことなど、「大手町・丸の内界隈」として三菱による大丸有地区開発の歴史と今、平将門の首塚のこと、有楽町ガード下のことなどが、研究あるいは取材レポートとしてまとめられている。
最近は上京の機会がそこそこあって、関東在の知己からもいろいろと教わることは多かったのだが、なかでも、あまりかかわることのなかった麹町周辺(実際のところあのあたりで知っているのは山種美術館ときんつばの一元屋くらいである)のことについて、知らないことをひとまとめに知ることができた。このあたりに関する知識の入口としては、コンサイスで必要な知識がとてもよくまとめられた本だと思った。
すでに絶版?、のようで、アマゾンではユーズドで入手可能。