日曜日, 3月 29, 2009

首里フジコライブ@Café Cello: Sol

ラジオ番組「マジカルミステリーツアー」のpodcastは1時間近くの尺がある。通勤時に車内でposcastを聴くというワークフローでは、この長さだと時々途切れがちになる。しばらく聞いていなかったリストをみると、首里フジコの名前があった。どれどれ、と、聴いてみた。
するとしばらく病気で歌手活動をお休みしていて、ここ一年くらいで徐々にライブ活動を再開しているとのこと。あれまあ。

mf247で聞いて以来のファンなので、3/20、Café Celloでのライブに行くことにした。メンバーに知人のコウサカワタル氏もいてサロードを弾くというので、そのコンビネーションにも興味があった。

夕方近くまで読谷にいたので、かなりあたふたと会場へ向かった。那覇バスターミナル近くにあるカフェが会場。
あまり広くはない場所なので、みたところ50人くらいでほぼ満杯になっている。なんとか席を一つ見つけて座った。

ドラム、ベース、サロード、ボーカルという編成である。和音の出る楽器がない。というかどれも基本的に単音の楽器である。どうなることかと見ていたが、なかなか面白い感じの音楽になった。サロードはインドの楽器だが、弾き方によっては中近東的だったり、場合によってはチーフタンズ風のアイリッシュな感じに聞こえるのも不思議な感じだった。
ボーカルは、ハウリング気味のアンプのボリュームを少し絞っていて、ほんとうはもう少し音量が大きいとベストだったのだろうと思う。特にタップダンスと一緒にやる時は、タップの音量に負け気味だった。ボーカルの声はいい感じ。

首里フジコさんの隠れファンなので、リカバリーがスムーズに行ってほしいです。期待しています。

月曜日, 3月 16, 2009

発見

知っている人は知っているというだけのことだろうが;

Movieplusで「マーサの幸せレシピ」をやっていた。日本語版のタイトルからは想像できないダークなテイストの映画だった。それをドイツらしいというべきなのか…

物語の冒頭近くで、主人公の姉が交通事故死する。哀しみのシーンで鳴る曲の、ギターのようなそうでないようなアルペジオが、妙に気にかかった。
なんか、どこかでこれを聞いたような気がする…

それが思い出せない。頭を抱えてしばらく記憶を探ったが、ぜんぜん出てこない。家族に聞いても、心当たりがないという。しばらく考えて、ついにあきらめた。

ところが、記憶というものは、だいたいはそういうときにふっ、とよみがえってくるらしい。その曲を聞きながら映画に身を任せていたら、水の中を泳ぐ象が頭に浮かんだ。ああそうだ、あれだったのか…
手持ちのDVDを引っ張りだして見てみる。

それは、グレゴリー・コルベールの映像作品「Ashes and Snow」だった。何年か前にお台場の特設美術館で観たのだった。その中でグレゴリーが象と一緒に泳ぐシーンで、とてもよく似たテイストの曲が流れていたのだった。曲は違うが、これは間違いなく同じ演奏家のものだ。

それで調べてみた。Ashes and Snowと、映画の音楽をネットで突き合わせて比べる。同じ演奏家がいた。David Darlingという人だ。iTunes Storeで検索してみたら、その演奏家によるまさしく同じ演奏が現れた。なるほどやっぱりそうね。彼はチェリストで、アルペジオはギターではなくチェロによるものだった。

ということで、音とネットの情報をたよりに二つの音楽を結びつけた。楽しい推理であった。