Mac: MacBook Air 11inchが発売になった。サイズ的にはネットブッククラス、ということになる。ネットブックやiPadよりわずかに幅が広い、という感じか。重さはネットブックくらい。
これはかなり気になる。もう少しでポチッと買いそうになった。
私はこれまでどうして来たか。普通にMacBookを使っていた。「普通の」MacBookの最後は黒いMacBookだ。これの重量は2.3kg。重い。
そのころ初代MacBook Air 13インチが出た。「レガシーデバイスなし、ワイヤレスで生きろ」がJobsのメッセージだった。重量は多少減ったが、多くは変わらず。HDが最大120GBという制約があり、それで購入に踏み切れなかった。
その後、世間のネットブックの軽さにあこがれ、いっそubuntuのネットブックを試してみようかと思った。がしかし、普段プレゼンテーションなどをこれで行うので踏み切れず、ついに「思い余って」Dell Inspiron Mini 10vを使ってHackintoshすることになった。多少の問題はあったものの、これは十分に使えて最近までメインマシンであった。
そこにiPadが登場した。「クラウドで生きろ」が今度のJobsのメッセージだった。パラダイムの転換を予感し、使うことに。最近はこれしか持ち歩かない。10vはデスクトップPC状態になった。iPadでやりたいことの95%は出来ているが、一番いやなのはプレゼンター(クリッカー)を使いながらKeynoteでプレゼンできないことだった。iPhoneをクリッカー代わりに使ってPDFなどでプレゼンする2Screenもあることだし、いずれは何とかなるにちがいない、とKeynoteのバージョンアップをひたすら待っていた。
そこにネットブックサイズのMacBook Air 11である。フラッシュメモリ128GB。以前なら許容できないサイズだったが、これをモバイルマシンと位置づけるなら、すでに私はクラウドを使いつつ16GBのiPadでモバイル環境を生きている。それなら128GBでいいじゃないか、ということになる。
いまiPadからMacBook Air 11に乗り換えれば、Keynoteの悩みは消滅してしまう。逆に一番困るのは、iPadで習慣化した読書がどうなるのか、ということだった。あとは録音しながらメモが取れるSoundNoteのようなものの問題も。(さらにいうならターミナルで行うようなUNIX環境があるともう言うことはない。)
さてそこで、来年夏に出ると言われるMacOS 10.7 Lionの事を考える。これにはiOSのさまざまなFeatureが盛り込まれる予定だ。つまりMacBook Airは半分はiOSの環境になってしまう、と考えられる。マックとiPadのハイブリッドみたいな感じが予想される。そうするとこちらにも読書関連のiアプリが移植されてくるのではないか? それならおっけーじゃないか。即ポチッとやるか?
…と思っていた時に、過去の流れが蘇る。だがそれって10vでやるはずのことではなかったのか? あるいはiPadでとことんやるはずではなかったのか? 何かどこかにパラドックスがあるような、いまひとつ納得しきれない感じ。。。
結局こうすることにした:
・MacBook AirはLionまで待つ。その頃にはスペックも少し上がるかもしれない。
・それまでにiPadのKeynote環境がクリッカーを使えるようになるかもしれない。それだったら必ずしもMacBook Airは必須ではない。むしろ自宅/職場の母艦のスペックを向上させるべきか。
ということでしばらく待つ。
ところで、ここまで考えて、Jobsの絶妙?(か結果的かはわからないが)な戦略を思った。
要するにそれは「順番」ではなかったか?、と。
新生代Appleデバイス、といってもMacBook Airをまず出しては、たいしたインパクトはなかったろう。それに先立ってiPadを出した。これはクラウド時代の到来と相俟って、エンドユーザーのパラダイム転換を引き起こし、爆発的な売れ行きをもたらしている。
それで、ユーザーのモバイル環境としてワイヤレスもクラウドも当たり前になった時に、iPadで全てを置き換えるのには苦労している私の様なタイプに向けて、絶妙にデザインされたMacBook Airを再び登場させる。「今の時期、このスペックならどうだ。さらにこれは来年になったら半分iPadになるぜ。」というわけだ。ここにはまた大きな需要があるだろう。エンドユーザーが悩むのは、いつiPadを持ち出し、いつMacBook Airを持ち出すか、ということくらいだ。
やるなあ、Apple。
水曜日, 7月 21, 2010
My iPad life
Dell mini 10v Hackintoshによる軽量のMacOS Xを日常環境としていた私には、今すぐiPadを買う必要性はなかった。「しばらく待ってからだな」と思っていた。
しかし5月10日にそれはやってきた。「iPad。いよいよ5月28日発売。本日より予約販売開始。」と書かれたAppleからのメールだ。私はそれを、当日の夜に読んだようだが、これはなにか自分がコンピューティングに関して持っているパラダイムを根本的に変えるのだろうという予感が強くなった。ニューパラダイムには乗るべきである。
結局、翌日の朝にはWiFi16GBモデルを注文していた。ほとんど即日に近い申し込みは受け付けられ、私は全くどこにも並ばずして、発売当日にiPadを手にする予定になった。
待っている間、一喜一憂も何もしなかった。どちらかというと懐疑的。10vとどこが違うだろうと考えながら待っていた。
5月28日金曜日、ブツは届いてないように見えた。明日来るんだろうか、などと暢気に構えていたら、陶芸の師匠のところから電話がかかってきた。「なにかアップルから届いているんだが、これは何? そちらのモノ?」 しくじった。。先だってAppleからフォトアルバムをあちらに送っていて、今回の注文を、間違えてその住所へ送ったらしい。「あーうちのです。明日取りに伺います」と、そそくさと回収することに相成った。「くれるのか?」と言われて汗かくこと頻り。。
現物を回収し、それからケースを買いに走るが、そんなものはありゃしない。仕方がないのでアマゾンに注文。結局ケースが届くまでの数日間は本体を開けることもせずに放置していた。
当初は、WiFiオンリーであるし、家において家族で共用しながら、このモノのパラダイムを体感してみよう、という肚だった。
ケースが届き(Tunewearのソフトシェルにした)、使い始めてみると、やはりあれこれ使い道を考える私自身がより多く触るようになる。そうこうしているうちに完全に自分のツールになってしまった。SyncしたPCが私のPCであったので、そうならざるを得なかった。
さてどう使おうか、と考えた。
こ数年間で、Apple社は、というよりJobsは、PC環境に関して二つのイノベーションを我々ユーザーに迫った。
まず彼は、MacBook Airで全てのレガシーインターフェースを捨ててワイヤレスで生きろ、と迫った。私は当時、彼の挑戦を受けなかった。挑戦の本体自体に乗れなかったわけではない。その頃すでに160GB強のデータを持ち歩いていた私は、キャパシティが120GBしかないMacBook Airは使えなかったのだ。当時使っていた黒のMacBookの重さに耐えられなくなり、Hackintoshすることにしたが、重量1kg弱のMacOS Xネットブックは、持ち歩き環境としてはMBより遥かに快適だった。
Jobsの二つ目の挑戦がiPadだ。今度は彼はクラウドで生きろ、と言ってきた。iPadは明らかにそれを想定したデバイスだ。クラウドでユビキタスにどこででもつかえなくては魅力は半減する。
現在ノートPCで持ち歩いているものを各拠点に分散し、間をクラウドで繋げ、オンザロードをiPadでまかなえるなら、すべてのデータを持ち歩く必要はない。「自分はクラウドで生きられるのか?」 それが私に投げかけられた問いだ。
今度はそれに乗ってみることにした。
まずは環境の分離だった。ここ20年近くの間で初めて、自宅PCと職場のPCにリソースを分けた。映像・音声リソースがHDを食っているので、それを分ける算段をした。iTunesは自宅でしかSyncしない。写真は自宅と職場にリソースを分ける。間をつなぐ必要がある場合はクラウドサービスを使う。カレンダーのSyncにかなり悩んだが、BusySyncを使ってGoogleカレンダー経由で自宅と職場のiCalをSyncすることができた。
プレゼンテーションはKeynoteでできる。オフィススイート系を読むのはGoodReaderでできる。書くほうはプレーンテキストで書いて、あとでPCで整形することにした。グラフィック系のヘビーな作業はPCに任せてここではやらない。メモ系の記録はEvernoteを使ってクラウドでSyncする。SSHターミナルもある。マインドマップもある。だいたいはこれでOKということになった。そこに至るまで試行錯誤しながら約4週間。結構時間がかかった。
作業を進めていくうちに、最終的なユビキティを確保する必要に迫られた。モバイルWiFiルータが各社から出てきたので、結局はNTTドコモのDWR-PGにした。
これでだいたいは環境ができ上がった。今一番悩みなのは、Flash動画の問題だ。TEDの翻訳をやっているが、翻訳サイトdotSUBの動画を直接見られないのが痛い。早くなんとかなって欲しいものだ。
同じことはネットブックでもできるのではないか? おそらくできる「はず」なのだが、何かが違う。画面の大きさなのか、すぐに起動して使えることなのか、ものすごくハンディでバッテリを気にしないでいいことなのか、まだよくわからないが、何かが大きく違う。iPadは単にデカくなったiPhoneだ、という声が聞こえるが、そう言っている人々は決定的な勘違いをしているように思える。
実利的なことよりもむしろ、「これだけ」でやる、という、ある種メンタルなものが影響しているように思える。iPadの環境はシングルタスクにフォーカスするのに向いている。そこのところが一番効くのかも知れない。
マウスがないことも、おそらくなにかと関係していると思う。クーリエジャポンに記事にあったが、iPadを使っている人は、見ているページにとどまる時間がPCの時よりもはるかに長いらしい。マウスがないのであまりクリックしないということかもしれないが、それによってユーザーはページをじっくりと読むことになる。そのメンタルなフォーカスの仕方がPCとは違う、というのは自分でも体感し、実感している。
多分これが、これからの、少なくともネット系のITに関わる人間の普通の生きかたになる予感がある。今から3年後、ITの業界で、まだノートパソコンを持ち歩いているようなワークスタイルは、かなりまずい、ということになるのかもしれない。
デバイスの強烈な個性と利便性が、クラウドへ向けての一線をついに超えさせ、自分のPCライフはまったく変わってしまった。それくらいiPadのインパクトは大きい。
しかし5月10日にそれはやってきた。「iPad。いよいよ5月28日発売。本日より予約販売開始。」と書かれたAppleからのメールだ。私はそれを、当日の夜に読んだようだが、これはなにか自分がコンピューティングに関して持っているパラダイムを根本的に変えるのだろうという予感が強くなった。ニューパラダイムには乗るべきである。
結局、翌日の朝にはWiFi16GBモデルを注文していた。ほとんど即日に近い申し込みは受け付けられ、私は全くどこにも並ばずして、発売当日にiPadを手にする予定になった。
待っている間、一喜一憂も何もしなかった。どちらかというと懐疑的。10vとどこが違うだろうと考えながら待っていた。
5月28日金曜日、ブツは届いてないように見えた。明日来るんだろうか、などと暢気に構えていたら、陶芸の師匠のところから電話がかかってきた。「なにかアップルから届いているんだが、これは何? そちらのモノ?」 しくじった。。先だってAppleからフォトアルバムをあちらに送っていて、今回の注文を、間違えてその住所へ送ったらしい。「あーうちのです。明日取りに伺います」と、そそくさと回収することに相成った。「くれるのか?」と言われて汗かくこと頻り。。
現物を回収し、それからケースを買いに走るが、そんなものはありゃしない。仕方がないのでアマゾンに注文。結局ケースが届くまでの数日間は本体を開けることもせずに放置していた。
当初は、WiFiオンリーであるし、家において家族で共用しながら、このモノのパラダイムを体感してみよう、という肚だった。
ケースが届き(Tunewearのソフトシェルにした)、使い始めてみると、やはりあれこれ使い道を考える私自身がより多く触るようになる。そうこうしているうちに完全に自分のツールになってしまった。SyncしたPCが私のPCであったので、そうならざるを得なかった。
さてどう使おうか、と考えた。
こ数年間で、Apple社は、というよりJobsは、PC環境に関して二つのイノベーションを我々ユーザーに迫った。
まず彼は、MacBook Airで全てのレガシーインターフェースを捨ててワイヤレスで生きろ、と迫った。私は当時、彼の挑戦を受けなかった。挑戦の本体自体に乗れなかったわけではない。その頃すでに160GB強のデータを持ち歩いていた私は、キャパシティが120GBしかないMacBook Airは使えなかったのだ。当時使っていた黒のMacBookの重さに耐えられなくなり、Hackintoshすることにしたが、重量1kg弱のMacOS Xネットブックは、持ち歩き環境としてはMBより遥かに快適だった。
Jobsの二つ目の挑戦がiPadだ。今度は彼はクラウドで生きろ、と言ってきた。iPadは明らかにそれを想定したデバイスだ。クラウドでユビキタスにどこででもつかえなくては魅力は半減する。
現在ノートPCで持ち歩いているものを各拠点に分散し、間をクラウドで繋げ、オンザロードをiPadでまかなえるなら、すべてのデータを持ち歩く必要はない。「自分はクラウドで生きられるのか?」 それが私に投げかけられた問いだ。
今度はそれに乗ってみることにした。
まずは環境の分離だった。ここ20年近くの間で初めて、自宅PCと職場のPCにリソースを分けた。映像・音声リソースがHDを食っているので、それを分ける算段をした。iTunesは自宅でしかSyncしない。写真は自宅と職場にリソースを分ける。間をつなぐ必要がある場合はクラウドサービスを使う。カレンダーのSyncにかなり悩んだが、BusySyncを使ってGoogleカレンダー経由で自宅と職場のiCalをSyncすることができた。
プレゼンテーションはKeynoteでできる。オフィススイート系を読むのはGoodReaderでできる。書くほうはプレーンテキストで書いて、あとでPCで整形することにした。グラフィック系のヘビーな作業はPCに任せてここではやらない。メモ系の記録はEvernoteを使ってクラウドでSyncする。SSHターミナルもある。マインドマップもある。だいたいはこれでOKということになった。そこに至るまで試行錯誤しながら約4週間。結構時間がかかった。
作業を進めていくうちに、最終的なユビキティを確保する必要に迫られた。モバイルWiFiルータが各社から出てきたので、結局はNTTドコモのDWR-PGにした。
これでだいたいは環境ができ上がった。今一番悩みなのは、Flash動画の問題だ。TEDの翻訳をやっているが、翻訳サイトdotSUBの動画を直接見られないのが痛い。早くなんとかなって欲しいものだ。
同じことはネットブックでもできるのではないか? おそらくできる「はず」なのだが、何かが違う。画面の大きさなのか、すぐに起動して使えることなのか、ものすごくハンディでバッテリを気にしないでいいことなのか、まだよくわからないが、何かが大きく違う。iPadは単にデカくなったiPhoneだ、という声が聞こえるが、そう言っている人々は決定的な勘違いをしているように思える。
実利的なことよりもむしろ、「これだけ」でやる、という、ある種メンタルなものが影響しているように思える。iPadの環境はシングルタスクにフォーカスするのに向いている。そこのところが一番効くのかも知れない。
マウスがないことも、おそらくなにかと関係していると思う。クーリエジャポンに記事にあったが、iPadを使っている人は、見ているページにとどまる時間がPCの時よりもはるかに長いらしい。マウスがないのであまりクリックしないということかもしれないが、それによってユーザーはページをじっくりと読むことになる。そのメンタルなフォーカスの仕方がPCとは違う、というのは自分でも体感し、実感している。
多分これが、これからの、少なくともネット系のITに関わる人間の普通の生きかたになる予感がある。今から3年後、ITの業界で、まだノートパソコンを持ち歩いているようなワークスタイルは、かなりまずい、ということになるのかもしれない。
デバイスの強烈な個性と利便性が、クラウドへ向けての一線をついに超えさせ、自分のPCライフはまったく変わってしまった。それくらいiPadのインパクトは大きい。
日曜日, 12月 27, 2009
Hackintosh: Dell Inspiron Mini 10v
mac:Hackintosh
Dell Inspiron Mini 10vにMacOS Xを入れてみた。いわゆるHackintoshである。

動機は何か? 要するに重いマックに辟易したのだ。もう我慢できない。いい加減にしてくれ。ガタイのでかい外人には全く意義が感じられないのかもしれないが、日本のような環境ではそこそこ死活問題である。いつまでたっても出てこないApple製ネットブック。
私のOSライセンスは5本あり、数の上では別にどれかのApple製ハードウェアから抜き出してはいない。保持しているライセンス範囲である。しかも現時点でAppleはこの領域でビジネスをする気もユーザーにソリューションを提供する気もないらしい。それならばこちらで自分の為にソリューションを考案しても、別にAppleのビジネスを邪魔していることにはならないだろう。もしコストパフォーマンスと機能が納得できるApple社製ネットブックが発表されれば,私はすぐそちらを購入するだろう。
という立場を、グレイゾーンでの自分自身のスタンスとして保持した上でやってみた。

Hackintoshというと、あちこち細かく手を入れる上級者向けの技に聞こえるが、やることは全く簡単である:
・Mini 10vの場合はBIOSをA04までダウングレードする。このためにDOS bootableなUSBメディアにBIOS書き換えツールを入れたものを作る。参考URLはこちら。これでBIOSをダウングレードする。(ここが一番ビビるところかもしれない。失敗すれば10vは起動しないただの箱になるから。)
・8GB以上のUSBメディアに、市販の(OEMアップグレード品でない)Snow Leopardのインストールディスクを書き込み、さらにNetbookMakerというツールでMBRを書き換えてbootableにする。参考URLはこちら。
・そのUSBドライブでブートしながら、HDを再フォーマットしてMacOSをインストールする。
・Sleep動作などのためにBIOSの設定を再調整し、NetbookInstallerというツールでさらにBIOSパラメータを調整しつつ、カーネルパッチを当てた上で普通にソフトウェアアップデートする。これでMacOS 10.6.2で起動するネットブックが出来上がる。

なお、BIOSはWindows環境で提供されているフラッシュアプリでA05にすればいい、という話と、別に現行A06でも大丈夫、という話もあるが、安定性が悪いなどといろいろ情報が錯綜している。私は枯れた方法を選択したわけだ。

買ったのは真っ赤なカバーのUbuntuインストールモデルである。この色は、買うとアフリカのAIDS基金に5ドルが寄付される。詳しいことは知らないがTEDに関わっていたりすると、なんとはなしにこういう事にawareになった気分である。色としてもなかなかかっこいい。
Windowsはハナから全く必要ないので、コストダウンのためにUbuntu入りにした。これで5000円くらい違ったはず。8GBSSDを160GBHDにし、Bluetoothオプションをつけ、39000円くらいだった。発注から約1週間で届いた。

上記の手順でインストールし、スリープ可能、Bluetooth可能、WiFi可能、カメラとサウンド可能な赤くてかっこよくて小さいMacOS Xマシンが出来上がった。出先でプレゼンするときなどのためのサブマシンのつもりだったが、160GBに自分のドキュメントを入れてみたら、あれよあれよとメインマシン化し、もうこれ一本で行くつもりになっている。それまでのMacBookは自宅で大量の音楽とビデオ、写真を保持することになりそうだ。
パフォーマンスはどうか? これまではCPU Core 2 Duo 2GHz, memory 3GBであったが、こちらはCPU ATOM 1.6GHz程度、メモリが1GBである。にもかかわらず、あまり差を感じない。Google日本語入力で変換候補をスクロールダウンするときにはちょっと緩やかかも、という感じもするが、全体的にはあまり遜色を感じない。まあ今現在はMacports下でgccがwiresharkを一生懸命ビルドしつつ、次々と生成されるファイルをアンチウィルスがどんどんスキャンしているので、CPUは100%負荷、メモリもフリー領域はほとんどなしで、流石にやや遅めに感じてはいるが。
などと言っている今日、来年早々にAppleがタブレット機を出すのではないかという噂が流れた。やれやれ。まあそれでもしばらくはこれで行くことになりそうだ。
Standard Disclaimer
これは私自身の実験であり、私はこれを書くことによって、このことを誰かに勧めているわけではない。当然ながら自己責任でやってください。
Dell Inspiron Mini 10vにMacOS Xを入れてみた。いわゆるHackintoshである。

動機は何か? 要するに重いマックに辟易したのだ。もう我慢できない。いい加減にしてくれ。ガタイのでかい外人には全く意義が感じられないのかもしれないが、日本のような環境ではそこそこ死活問題である。いつまでたっても出てこないApple製ネットブック。
私のOSライセンスは5本あり、数の上では別にどれかのApple製ハードウェアから抜き出してはいない。保持しているライセンス範囲である。しかも現時点でAppleはこの領域でビジネスをする気もユーザーにソリューションを提供する気もないらしい。それならばこちらで自分の為にソリューションを考案しても、別にAppleのビジネスを邪魔していることにはならないだろう。もしコストパフォーマンスと機能が納得できるApple社製ネットブックが発表されれば,私はすぐそちらを購入するだろう。
という立場を、グレイゾーンでの自分自身のスタンスとして保持した上でやってみた。

Hackintoshというと、あちこち細かく手を入れる上級者向けの技に聞こえるが、やることは全く簡単である:
・Mini 10vの場合はBIOSをA04までダウングレードする。このためにDOS bootableなUSBメディアにBIOS書き換えツールを入れたものを作る。参考URLはこちら。これでBIOSをダウングレードする。(ここが一番ビビるところかもしれない。失敗すれば10vは起動しないただの箱になるから。)
・8GB以上のUSBメディアに、市販の(OEMアップグレード品でない)Snow Leopardのインストールディスクを書き込み、さらにNetbookMakerというツールでMBRを書き換えてbootableにする。参考URLはこちら。
・そのUSBドライブでブートしながら、HDを再フォーマットしてMacOSをインストールする。
・Sleep動作などのためにBIOSの設定を再調整し、NetbookInstallerというツールでさらにBIOSパラメータを調整しつつ、カーネルパッチを当てた上で普通にソフトウェアアップデートする。これでMacOS 10.6.2で起動するネットブックが出来上がる。

なお、BIOSはWindows環境で提供されているフラッシュアプリでA05にすればいい、という話と、別に現行A06でも大丈夫、という話もあるが、安定性が悪いなどといろいろ情報が錯綜している。私は枯れた方法を選択したわけだ。

買ったのは真っ赤なカバーのUbuntuインストールモデルである。この色は、買うとアフリカのAIDS基金に5ドルが寄付される。詳しいことは知らないがTEDに関わっていたりすると、なんとはなしにこういう事にawareになった気分である。色としてもなかなかかっこいい。
Windowsはハナから全く必要ないので、コストダウンのためにUbuntu入りにした。これで5000円くらい違ったはず。8GBSSDを160GBHDにし、Bluetoothオプションをつけ、39000円くらいだった。発注から約1週間で届いた。

上記の手順でインストールし、スリープ可能、Bluetooth可能、WiFi可能、カメラとサウンド可能な赤くてかっこよくて小さいMacOS Xマシンが出来上がった。出先でプレゼンするときなどのためのサブマシンのつもりだったが、160GBに自分のドキュメントを入れてみたら、あれよあれよとメインマシン化し、もうこれ一本で行くつもりになっている。それまでのMacBookは自宅で大量の音楽とビデオ、写真を保持することになりそうだ。
パフォーマンスはどうか? これまではCPU Core 2 Duo 2GHz, memory 3GBであったが、こちらはCPU ATOM 1.6GHz程度、メモリが1GBである。にもかかわらず、あまり差を感じない。Google日本語入力で変換候補をスクロールダウンするときにはちょっと緩やかかも、という感じもするが、全体的にはあまり遜色を感じない。まあ今現在はMacports下でgccがwiresharkを一生懸命ビルドしつつ、次々と生成されるファイルをアンチウィルスがどんどんスキャンしているので、CPUは100%負荷、メモリもフリー領域はほとんどなしで、流石にやや遅めに感じてはいるが。
などと言っている今日、来年早々にAppleがタブレット機を出すのではないかという噂が流れた。やれやれ。まあそれでもしばらくはこれで行くことになりそうだ。
Standard Disclaimer
これは私自身の実験であり、私はこれを書くことによって、このことを誰かに勧めているわけではない。当然ながら自己責任でやってください。
日曜日, 9月 13, 2009
Changing Snow Leopard's Login Screen
私はこの手の「カスタマイズ」を普段はほとんどしない。そんなことをしなくてもMacのGUIは十分に美しいし、一貫性があると思うからだ。再インストールやOSのバージョンアップでは元に戻るし、そこにさらにやり続けると思わぬトラブルの元も抱え込む。苦労やリスクとベネフィットのバランスが悪すぎる。
だが、今回のSnow Leopard、Mac OS 10.6のログインスクリーンはあまりに見苦しい。10.5の宇宙にかかるオーロラのようなやつはそこそこ綺麗で、大抵はデスクトップを入れ替えている私でも、べつにこれでもいいか、と思うようなものだった。
が、この10.6のやつはいただけない。同じような宇宙のオーロラっぽいやつなのだが、色合いが耐えられないくらいひどい。デスクトップはさっさとお気に入りの画像ライブラリに入れ替えてしまえるのだが、パソコンの使い始めに毎回この醜い画像を見せられるのは耐えられない。
それで、始めて、ログインスクリーンまで入れ替えることにした。気をつければやり方は簡単である。各種OSバージョンに対応するやり方がここに書かれている。
何かこの辺に少し「変な」感じがする。Jobsはこの画面を許したんだろうか、ということだ。これは彼が場を去ろうとしていることと関係してはいないか?
iTunes 9の画面が妙にWindows臭い「ような」感じがするのも、同じ懸念を抱かせる。GUIの洗練さが、徐々に徐々に失われて来てはいないか?、と。。
I usually don't do this type of customization. The genuine GUI of the Mac OS is satisfactorily beautiful and consistent. And the customization itself usually is negated by upgrading OS, and thus the working cost and risk does not match benefit.
Until 10.5 Leopard.
This time in 10.6 Snow Leo, the login screen is too much ugly. I couldn't tolerate it. So I went further to replace it by the photo of Snow Leopard itself.
The OS-dependent methods are described here. You can do it at your own risk rather easily if you are careful.
I wonder if Jobs really agreed with it. Doesn't it mean that this is a sign of his retirement from the Mac job? The GUI of iTunes 9 also somewhat looks like Windows. Are we loosing elegance of the Apple's GUI gradually?
だが、今回のSnow Leopard、Mac OS 10.6のログインスクリーンはあまりに見苦しい。10.5の宇宙にかかるオーロラのようなやつはそこそこ綺麗で、大抵はデスクトップを入れ替えている私でも、べつにこれでもいいか、と思うようなものだった。
が、この10.6のやつはいただけない。同じような宇宙のオーロラっぽいやつなのだが、色合いが耐えられないくらいひどい。デスクトップはさっさとお気に入りの画像ライブラリに入れ替えてしまえるのだが、パソコンの使い始めに毎回この醜い画像を見せられるのは耐えられない。
それで、始めて、ログインスクリーンまで入れ替えることにした。気をつければやり方は簡単である。各種OSバージョンに対応するやり方がここに書かれている。
何かこの辺に少し「変な」感じがする。Jobsはこの画面を許したんだろうか、ということだ。これは彼が場を去ろうとしていることと関係してはいないか?
iTunes 9の画面が妙にWindows臭い「ような」感じがするのも、同じ懸念を抱かせる。GUIの洗練さが、徐々に徐々に失われて来てはいないか?、と。。
I usually don't do this type of customization. The genuine GUI of the Mac OS is satisfactorily beautiful and consistent. And the customization itself usually is negated by upgrading OS, and thus the working cost and risk does not match benefit.
Until 10.5 Leopard.
This time in 10.6 Snow Leo, the login screen is too much ugly. I couldn't tolerate it. So I went further to replace it by the photo of Snow Leopard itself.
The OS-dependent methods are described here. You can do it at your own risk rather easily if you are careful.
I wonder if Jobs really agreed with it. Doesn't it mean that this is a sign of his retirement from the Mac job? The GUI of iTunes 9 also somewhat looks like Windows. Are we loosing elegance of the Apple's GUI gradually?
土曜日, 5月 17, 2008
日曜日, 1月 20, 2008
MacBook Airは使えるか?
MacWorld SF 2008でMacBook Airが発表された。詳細はあちこちにあるので省略する。Jobs CEOのkeynote speechのころからRSSリーダーなどで世間の情報をモニタしているが、そろそろあちこちで実機レポートや意見が出始めている。
インターフェースや付属機器を最小限に切り詰め、軽量化というより薄くすることを目指している。外部とのインターフェースは原則的に無線。さらにDVDドライブもない。そういうユーズスタイルを提案している、あるいはイノベーションとしてユーザーに突きつけているとも言うことが出来るわけで、そこまで"Think Different"と迫るのもアップルらしいと言えるかも知れない。
これにどう応じるかをいろいろと考えてみた。結果、このマシンは、セカンドマシンとして面白い使い方が出来るのかもしれない、という感じがする。
プライマリマシンとしては力不足である。最大の問題はHDDが80GBしかないことだ。現在の私のMacBookの内臓HDは250GB、うち実使用容量160BGである。これをそのまま持ち歩けないということは、プライマリマシンにはなりえないのだ。
データをスリム化し、持ち歩くものを限定すれば、役に立つ使い方ができるだろう。そのためには、プライマリマシンとの、カスタマイズ可能なSync機能が必要である。現存のバックアップソフトなどでそれができればよいし、そうでなければAppleに提供してもらいたいものだ。
持ち出す時に、自分のアクティブなデータを中心に持ち出すものを限定してSyncしてから持ち出し、それを使って帰って来たらまたプライマリマシンにデータをSyncする。それならば使えるか、という感じだ。
インターフェースや付属機器を最小限に切り詰め、軽量化というより薄くすることを目指している。外部とのインターフェースは原則的に無線。さらにDVDドライブもない。そういうユーズスタイルを提案している、あるいはイノベーションとしてユーザーに突きつけているとも言うことが出来るわけで、そこまで"Think Different"と迫るのもアップルらしいと言えるかも知れない。
これにどう応じるかをいろいろと考えてみた。結果、このマシンは、セカンドマシンとして面白い使い方が出来るのかもしれない、という感じがする。
プライマリマシンとしては力不足である。最大の問題はHDDが80GBしかないことだ。現在の私のMacBookの内臓HDは250GB、うち実使用容量160BGである。これをそのまま持ち歩けないということは、プライマリマシンにはなりえないのだ。
データをスリム化し、持ち歩くものを限定すれば、役に立つ使い方ができるだろう。そのためには、プライマリマシンとの、カスタマイズ可能なSync機能が必要である。現存のバックアップソフトなどでそれができればよいし、そうでなければAppleに提供してもらいたいものだ。
持ち出す時に、自分のアクティブなデータを中心に持ち出すものを限定してSyncしてから持ち出し、それを使って帰って来たらまたプライマリマシンにデータをSyncする。それならば使えるか、という感じだ。
- 書類のうち、アクティブデータを一ヶ所にまとめておいてそれをSync
- お出かけ専用のプレイリストを作っておいて、それだけをiTunesからSync
- メールはGmail、その他もろもろもネット上のサービスを利用する
水曜日, 11月 14, 2007
LeopardでGIMPが落ちる件のリカバリ
LeopardでGIMPが落ちる件のリカバリ:
http://www.x.org/wiki/XDarwin
Updated Xquartz binaries
Updated libX11 binary -- Gimp crash fix
を順番に適用。これで落ちなくなった。
http://www.x.org/wiki/XDarwin
Updated Xquartz binaries
Updated libX11 binary -- Gimp crash fix
を順番に適用。これで落ちなくなった。
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