月曜日, 10月 22, 2007

「舞台芸術の世界」東京都庭園美術館

少し前の出来事について、また一気呵成に記事にしておく。



庭園美術館で行われたこの展覧会は、ディアギレフが率いたバレエ・リュスの舞台衣装、そのデザイン、舞台デザインなどを集めた展覧会であった。

さまざまなイラストレーター、デザイナーが、さまざまな画法で象徴的・印象的なイラストを描いている。どの作品も、フレッシュな力強さと共に緻密な民族性が感じられ、ロシアという世界のアイデンティティを強く感じるものであった。

当たり前かもしれないが、ここは催し物の種類によって客層が毎回違う感じがする。今回はあきらかに若いクリエイター的な雰囲気の人が多く、デザイナーや、演劇に関係している人たちが多かったのかも知れない。

展 観されているものは、若いデザイナーのためになるだろうな、と思った。画法がどれも斬新で、古さを感じさせないこと、また、描いたイラストレーターたち が、自ら(か対象とするもの)の民族性をきっちりと認識し、表現しているようだった。巡回はしないようだが、見られた人たちは幸運だったと言えるだろう。

私は? 美しいものを観て、自然に嬉しくなっていた。誰でもそうかもしれないが。

よい展観であった。