火曜日, 3月 04, 2008

木村伊兵衛展 『街角/秋田』




東京工芸大学・写大ギャラリーで開催されている。ここはシリーズで木村伊兵衛をやっているらしい。日曜日の朝、ちょうど開館きっかりに到着し、まるで私のために会場を開けてくれたようだった。:)

彼はライカを使う。その機動性を活かして一瞬で構図を決めている。その直感、インスピレーション、ファインダをのぞく集中力に感心した。スナップショットのようでありながら(実際そうなのだが)、現代人のそれとは全く狙っているものが違う気がした。

彼はまためんくいでもある。中に美女数人が写っている。そのうち二人は東北のエキゾチックな感じの女性たち、もう独りは浴衣女性を背後から撮影した横顔だ。これも一瞬を捉えた隠し撮り的であるが、撮影した時の彼の気持ちがわかるような気がした。「わかるよ…」

最近の東松照明の写真展でも感じたが、過去に興味を持つ自分がいる。そのこと自体が不思議だ。